コントロールオリエンタード トラップは止めない

 

 

コントロールオリエンタードという言葉は、

バルサの下部組織に9歳で入団を果たした久保建英くんのお父さんが出した本

おれ、バルサに入る!」に載っていました。

 

 

コントロールオリエンタードはControl Orientadoと書くのですが、

orientarという単語がスペイン語の「導く」とか「向ける」という動詞で、

Control Orientadoは「指向制御」と訳されます。

 

なのでサッカーにおいては

方向性のあるトラップ」と訳されることが多いようです。

 

 

久保建英くんが在籍したバルサでは

子供のころからこのコントロールオリエンタード

徹底的に叩き込まれます。

 

もう文化と言っていい、当たり前の技術です。

 

 

私たちが小さい頃はサッカーでトラップというと

「しっかり足元に止めろ」 なんて教えられました。

 

パスされたボール、飛んできたボールを

一生懸命足元に静止させるようにトラップの練習をしたものです。

 

 

 

 

 

ですが、最近わかったことは

「トラップは足元には止めない」 ということです。

 

 

 

私が教えられたこととは全く逆の事ですね?

 

 

もちろん必要があれば足元にピッタリ止める技術は必要です。

ですが、サッカーの試合は常に動いています。

 

飛んできたパスを足元に止めたりすれば

相手ディフェンダーがすぐに寄ってきて

ボールを取ろうと足を出してきます。

 

 

そうなればせっかく自分のところに来たボールを

奪われてしまう危険性が増えてしまいます。

 

じゃあどうすればいいのか。

 

 

飛んできたボールを足元に止めるのではなく、

ボールを奪いに来た相手に取られないように スペース(広い所)にコントロールします。

 

 

 

 

自分がすすみたい方向、

あるいは 味方にパスをしやすい方向に

50cmから1mぐらいの小さなダイレクトパスを出すようなイメージです。

 

このことを「コントロールオリエンタード」といいます。

 

 

ボールを受けようとする人は、ボールの出し手と進みたい方向の両方が見えるよう、半身に構える必要があります。

 

また、どの位置にいれば出し手がパスを出したいのか、自分が受けやすいのか考えてポジション取りしましょう。

 

DFの位置もよく確認して、どういう角度で、どっちの足でボールを受ければ空きスペースにボールをコントロールできるか判断してパスを待ちましょう。

 

場合によっては「こっち方向にパスをくれ!」と手でジェスチャーしてパスの出し手に知らせることも必要です。

 

 

 

 

 

1度足元に止めてから進みたい方向にスタートするよりも

トラップそのものでボールを進みたい方向にコントロールする方が

一歩早くなります。

 

 

小さな子供でも、いつも心がけていれば

それほど難しい技術ではありませんので

ぜひチャレンジしてみることをおススメします。

 

→ パスが上手くなるためのトラップの基礎編その1

 

→ 「コントロール・オリエンタード(方向づけたトラップ)」の練習

 

 



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